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11-12月号、明日発売です

ブログの更新がすっかり滞ってしまって、申し訳ありません。
その代わりと言ってはなんですが、最近はもっぱらTwitterやfacebookの方に出没しておりますので、よろしければのぞいてみてください。

石川 薫のTwitter

風景写真出版のfacebookページ

さて、『風景写真』も明日発売の号で、いよいよ本年度の締めくくりの号を迎えます。
次号は2012年に向けて、少し新機軸を打ち出しています。
例えば表紙写真が海外の風景というのもその一端かもしれません。
私の記憶が正しければ、おそらく表紙に海外の風景が使われるのは
1996年の5月号以来ではないかと思います。
(全部ひっくり返して見たわけではないので間違えているかも)

これというのは、実は偶然ではなくて、その間、海外の作品を取り上げることに消極的だったという面があります。
なので、今回表紙に海外の風景を使うということは『風景写真』的には大きな変更だったりするわけです。

また巻頭特集のテーマ「光の魔法」というのも、うちの本としてはわりと新しい切り口だと思います。
これまでの11-12月号は晩秋〜初冬の季節感の写真を中心に構成することが多く、
そのため、ギャラリーページの作品の味わいも、渋く、情緒的にやや暗いものになりがちでした。
今回の特集はそれまでとはがらりと趣を変えて、ファンタジックでカラフルな印象の特集に仕上がっています。
さて、皆さんはどのような感想をもたれるでしょうか。
お楽しみいただければ幸いです。
# by fukei-kaoru | 2011-10-19 17:00 | 風景写真

ウルトラマンと風景写真の微妙な関係

突然ですが、もしウルトラマンにカラータイマーがなかったら、
地球上で何時間でも戦える万能の超人だったら、と考えると、
ちょっと味気ないと思いませんか。
もしそうだったとしたら、あそこまで熱狂的に子どもたちに受け入れられることはなかったのではないかと、私は思います。

ウルトラセブンも同様ですが、そもそも彼らはなぜ地球人の姿を借りて正体を隠して行動しているのでしょうか?
怪獣が現れて、危機が訪れる度に、こそこそと姿をくらまし、変身する。
時にはベーターカプセルを落としたり、ウルトラアイが盗まれたり……。
そんなめんどくさいことをしなくても、ピンチになったらどこからともなく現れて助けてくれたらいいじゃん!!
でもそうではない。
なぜでしょう?

答えはその方が“面白いから”です!!

特にヒーローものなどがわかりやすいのですが、主人公やストーリー上になんらかの制約、“縛り”を設けることによって、ドラマを盛り上げることは、ストーリーテリングの基本的な手法です。
だから、古今のヒーローには弱点を抱えたものが多いでしょ?

たとえば、スーパーマンはクリプトナイトとロイス・レーンにからきし弱い。
人造人間キカイダーはギルの笛。
インディー・ジョーンズは蛇が苦手。
風大左衛門は女の子に弱いし、ハクション大魔王はクシャミをしないと出られない……

要するに物語はなんらかの“縛り”があった方が、面白く、そして強くなると言えるのです。

実はこれ、写真表現でも同じことが言えると思います。

写真において、もっとも大きな“縛り”のひとつは「テーマ」です。

テーマを持つことで撮影対象は制約されますが、作品をより強く、印象的にすることにもつながります。

そう考えると使いようによっては写真を強くする“縛り”っていろいろありますよね。
たとえば自然風景派の人にとっては「人工物」を撮らないというのも表現上の“縛り”と言えるかもしれませんし、ある写真作家は、「人の姿を写さずに風景に人の気配を感じさせる」という“縛り”を課していると聞いたことがあります。
「モノクロ表現」とういうのもひとつの“縛り”と言えるかもしれません。

できることが広範に広がっているデジタル写真時代だからこそ、“やらないこと”、“撮らないもの”について考えてみることも有意義だと思います。

余計なことですが、くれぐれも自分の“縛り”を他人に強要しないことも大事です。
# by fukei-kaoru | 2011-05-13 10:48

風景写真家1000人のメッセージ」

この度の震災により被災された皆様にお見舞い申し上げます。

東日本を襲った未曾有の災害からもう三週間近くが過ぎようとしています。
『風景写真』編集部は地震による直接的被害を受けることはなく、社員も、その家族も無事でした。
ただ、今はひとまず平常の業務体制に戻っていますが、これから『風景写真』の印刷や配本などにどのような影響が出るのか、あるいは出ないのか判然としていません。
また、今なお被害の全容さえつかめず、まだ多くの被災者が厳しい暮らしを強いられていることを思うと、私自身、前向きにな気持ちになれないというのが正直な思いです。

しかし、これまで誌面を彩ってくれた東日本の美しい風景と、そこに暮らす人々のために『風景写真』という雑誌として何かできることはないか、という気持ちで、急遽次号5-6月号の企画を変更し、「風景写真家1000人のメッセージ」(受付終了)という企画を立ち上げ作品を募ったところ、わずか一週間ほどの募集期間にもかかわらず、瞬く間に1000人の定員に到達しました。
「好きな写真・風景写真を通して、何か自分にもできることはないか」という皆さまの熱い思いに感激するとともに、受け取った思いを形にして、つなげていくことの責任の重さを感じています。

現在「風景写真家1000人のメッセージ」の次の段階として、特設サイトの準備を進めております。サイトでは義援金を募る予定です。
風景写真家1000人の思い、力が一つにつながり、さらに大きな広がりを生むことができるか。
プロジェクトは募集締切で終わりではなく、まだ始まったばかりです。

《修正》「風景写真家1000人のメッセージ」の掲載は7-8月号ではなく、5-6月号です。(修正済み)
# by fukei-kaoru | 2011-03-29 16:51 | 風景写真

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
風景写真出版は昨日仕事始めを迎えました。一年の初めとは言え、特に普段と変わることなく、一同、淡々と日々の仕事を進めております。

私は、この年末年始を大阪の実家で過ごし、じっくり充電(=呑んで、食って、ごろごろ)してきました。休暇中は、あえて仕事のことは考えないようにして、って言うか、すっかり忘れていて、おかげさまでリフレッシュできました。

2011年、石川は年男。まずは健康に留意しつつ、ウサギの如く跳躍する一年にしたいと思います。
どうか新しい一年も風景写真出版ならびに隔月刊『風景写真』をよろしくお願いいたします。

ところで、来週、1月14日(金)に、名古屋に行くことになりました!
1月14日(金)〜1月20日(木)に富士フイルムフォトサロン名古屋で開催される「2010美しい風景写真100人展」の初日、写真家の辰野清さんとトークショー形式で[セミナー&トーク]を行います。お近くの方はぜひ遊びにきてください!!

詳しくはコチラで→[『風景写真』からのお知らせ

2010美しい風景写真100人展〈名古屋展〉
期間:2011年1月14日(金)─1月20日(木)(16日休館)10時─18時(最終日14時)
会場:富士フイルムフォトサロン名古屋 TEL:052-204-0830
   (愛知県名古屋市中区栄2-1-1 日土地ビル2F)

〈名古屋展・セミナー&トーク〉
日程:2011年1月14日(金)17時─18時
会場:富士フイルムフォトサロン名古屋
講師:写真家・辰野 清氏
定員:40名を予定
参加方法:
入場無料。当日12時より写真展会場にて整理券を配布します。事前のお申し込みは必要ありません。
# by fukei-kaoru | 2011-01-06 11:39 | お知らせ

最後の休日/『風景写真』1-2月号の発売中!

本日18日(土)は、『風景写真』1-2月号の発売日! 皆さんはもうご覧いただきましたでしょうか。
1-2月号は、今年も「美しい風景写真100人展」作品集が付録について発売中です。まだの方はぜひお近くの書店でお求めいただき、ご感想などいただけるとうれしいです。

さて、今日18日は、私にとって仕事納めまでの間、おそらく最後の休日。
子供たちと遊んでやろうかと考えていたら、奥さんともどもご近所のお友達の家ででクリスマスパーティーがあるとかで、あっさりふられてしまいました。
のけもの一人、家でくすぶっていても仕方ないので、観たいと思っていた映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を観に行ってきました。
実は私、中学生の頃に「宇宙戦艦ヤマト」にどっぷりはまっていたバリバリのヤマト世代。
正直、ヤマトが好き過ぎて、今回の映画化にはまったく期待していなかったのですが、ヤマト世代として見逃すわけにもいきません。

率直に言って、ヤマトについてはかなり辛口の鑑賞者である私が観ても、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は、思ったほど悪くはなかったです。100点満点で70点くらいはあげてもいいです。
もっとも、70点のうち30点は黒木メイサの美貌に対しての点数ですが……。
要するに70点というのは、ビミョーなラインで、よく、あのヤマトをここまで仕上げたなと思う反面、残念なところもいろいろある映画でした。
一番残念なのは、壮大な宇宙の旅のロマン、スケール感がまったく感じられないこと。
感覚的には3日でイスカンダルに着いて、1日で地球に帰ってくる感じです。
ヤマトの魅力は、14万8千光年という想像すらできない遥か彼方に、知恵と勇気で困難を乗り越え旅する冒険とロマンにこそあったと思うのですが、その辺はばっさり斬り捨てられて、代わりにアニメ映画版「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」以降のヤマトのダメな部分である“自己犠牲の賛美”にすり替えられている。
そのあたりも、私としては残念なところです。
あと、ラストの後日譚的エピソードに、私はズッコケて椅子から滑り落ちそうになったのですが、そこは観てのお楽しみということで。

ともあれ、明日(もう今日ですけど)は、「100人展」の飾り付けに行ってきます!
# by fukei-kaoru | 2010-12-19 01:54 | プライベート


『風景写真』11-12月号発売中です


by fukei-kaoru

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