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急がないと!

5-6月号の編集期間中、三泊四日の出張が三回も予定されています。
今、その第二期出張期間中で東京を離れています。
出張直前に風邪をひいてしまい、体調的には絶不調、
でも、そんなことはどうでもいいと思えるくらい、今日は楽しい一日でした。
何が楽しいって、自分にはこの仕事で学ぶべきことが、まだまだ無限にあるということがわかったということかな。
もっともっと、写真について知りたい。
まだまだ、風景のことを学びたい。
風景写真は奥が深いな~。
全部理解するには何歳までかかるんだろう。
急がないと!
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by fukei-kaoru | 2008-02-29 00:23 | 仕事

風景写真タイトル改善計画ーその4

今年初めての「風景写真のタイトル改善計画」。
あまりに間があいていたので、その3で終わりと思っていた人も多いかもしれませんね。連載構成とか、別に何にも考えずに書いているので、特に終わりも決めていません。なので、今回で終わりかもしれませんし、その100まで続くかも。

今回は臨情感についてお話ししたいと思います。臨“場”感ではなく、臨“情”感。造語なので、多分辞書には載っていません。
どちらも、まるでその場に立っているような感覚のことですが、臨情感の方は、その場に立っている作者の心情がリアルに感じられることを言います。
そのことについては、その2で解説していますので参照してみてください。

その2にも書いているように臨情感を伝えるにはタイトルの役割が非常に重要です。
極論すれば、タイトルのサポートなしには臨情感を伝えるのは困難です。もっと極論すれば作品のタイトルは臨情感を伝えるためにあると言ってもいいでしょう。
……と言うのは、実はかなり言いすぎです。
実際にはタイトルの付け方には作風によってタイプが分かれる、と私は思っています。しかし、臨情感のあるタイトルの方が考えるのが面白いのと、主観的な風景写真についても理解しやすいと思うので、ここでは臨情感を中心に説明します。

さて、臨情感を感じるタイトルをつけるにはちょっとしたコツがあります。それは、“画面に写っているものをタイトルにしない”ということです。もう少し、詳しく言うと、“画面には写ってないけど、作品で伝えたかったこと”を言葉にするのです。
簡単に言えば、それは、作者が五感で感じていたものや、心に浮かんだ想い、イメージといったものです。
例えば、その2で取り上げた「はにかみ屋」という作品ですが、タイトルを見ず画面だけを見て「笹が恥ずかしがっているようだ」とすぐに思い浮かぶ人はどれくらいいるでしょうか?
確かにこの画面には、“笹がはにかんでいるようだ”という作者のイメージが込められています。その意味で「はにかみ屋」は画面に写されていると言えますが、そのイメージを画面だけから読み取ることを鑑賞者に求めることはあまりにも酷というものです。
つまり、ここで言う「写っているもの」とは、「視覚で認識できるもの」だと考えてください。

タイトルで臨情感を増幅するには、目で見てわかるものをタイトルにするのは原則禁止です。
「はにかみ屋」を例にすれば「雪」「冬」「白樺」「笹」といった語句は使ってはいけません!
いずれも画面を見ればわかるもので、こうした語句を用いると、てきめんにタイトルは説明的でダサイものになります。

次に、“できれば”避けたいのは「寒さ」を説明する語句です。雪が積もり、風が吹いているのですから、寒いことは画面を見ればわかります。
仮に、ここでの主題が“寒さ”にあるのなら、それを心情や五感で感じる感覚に置き換えてみましょう。例えば「耐える」とすると、厳しい寒さに耐えている作者が、そのイメージを風に揺れる笹に託していることがうかがえて、臨情感が感じられます。
ここで微妙なのは「厳寒に耐えて」とか「烈風に耐える」というタイトルです。個人的にはタイトルはなるべくシンプルに説明的な要素を省いた方が良いと思っています。
これは、私の好みを押しつけているのではなく、タイトルからできるだけ説明的要素を削ぎ落とすことで、鑑賞者に想像する余地を残すことが大切なのです。
かと言って、まったく意味不明では、鑑賞者を迷わせてしまいます。
わかりにくくなく、説明的ではないギリギリのさじ加減にこそタイトルをつける極意があると知ってください。

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Copyright(c) 風景写真出版

さて、今回ご紹介するのは、最新号のテーマI部門でタイトル賞を獲得している作品です。
咲き誇る桜の下に主のいない自転車が2台。桜には提灯が掛けられ、どうやら花見酒で賑わう公園のようです。
一見して、「提灯や人工物の入った桜なんて……」と思った人もいるかもしれませんが、そういう人は既成概念に縛られていて、作品に込められたメッセージを受け取ろうとしていないのだと思います。それって、風景写真を趣味としていながら、随分損をしていると思いますよ。

さて、この作品のタイトルは「寄り道」と言います。自転車の主はどこで道草を食っているのでしょうか? この作品に「ちょいと一杯、花見酒」なんてタイトルをつけたとしたら、無粋この上ないと思います。
「どこに行ったのだろう?」と鑑賞者がさまざまに想像を巡らせることによって、イメージがどんどん膨らみ、作品に物語が生まれるのです。
視覚的に写っているものはもちろん、自分の心情さえも極力説明しない。それが臨情感を感じさせるタイトルの極意です。


*今回の“今週の一枚”は、私が担当しています。ぜひ、お立ち寄りください。なお、風景写真モバイルサイトからも、このブログを読むことができます!
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by fukei-kaoru | 2008-02-26 22:00 | 作品タイトル

通好みの色彩表現

年々、テレビというものを見る時間が減ってきています。
仕事が忙しくてテレビを見ている時間がないからなのですが、それだけということでもありません。

その理由はともかく、昨日、久しぶりに家でテレビを見ていたら、昼間だというのに妙にコントラストがきつい感じがして、目が痛いと感じるほどでした。彩度も強すぎるような感じがします。
しばらく、そのままで見ていたのですが、どうにも我慢ができず、画質調整を試みることにしました。
調べてみると、画質モードは「スタンダード」、つまり“標準的”な画質に設定されています。他にもいくつかのモードがある中から、「プロフェッショナル」というものを選んでみると、ガクンと彩度もコントラストもおとなしくなり、まるで画面が暗くなったように感じられるほどでした。試しにしばらくそのモードで見ていると、すぐに目が慣れて、むしろ好ましい画質に感じられるようになったのです。

テレビは家電販売店の店頭で客の目を引くため、デフォルトの色調モードでは、かなり彩度もコントラストも高く設定されていると聞いたことがあります。そのようなテレビで元の映像信号に忠実でナチュラルな画像を得るには、自分で画質を調整しなくてはなりません。
我が家のテレビも、今まで気にすることなくデフォルトの画質モードのままで見ていたのですが、もし、子供達がそのままずっと鮮やかすぎる画面を見続けていたら、おそらく色に対する感覚が鈍くなってしまうことでしょう。
これはテレビに限ったことではなく、一部のデジタルカメラでもデフォルトの色調では、彩度、コントラスト、シャープネスなどが高めに設定されているものがあります。

色調について言えば、フィルムユーザー、デジタルユーザーの別に関わりなく、風景写真愛好家に通じる一般的な傾向として、彩度、コントラスト、シャープネスを高めた表現が好まれています。
こうした表現は確かに人目を引きつけますが、言い換えれば大声で人を呼び止めているのにも似ていて、表現としては安易に通じる面があると思うのです。
彩度を高めすぎることは、自然が本来持っている色彩から離れていくことにつながりますし、高コントラストは豊かな諧調と二律背反の関係にあります。
“大声で叫ぶような表現”ではなく、繊細なトーン、微妙なニュアンス、ナチュラルな質感描写、といったところを語れる風景写真こそ“通好み”であって欲しいと思うのですが、いかがなものでしょう。


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by fukei-kaoru | 2008-02-24 04:32 | プライベート

聖バレンタインデーの悲劇

時候ネタというには少々古くて恐縮ですが、今年のバレンタインデーは出張で出かけていたので、どうやら女性たちは私にチョコを渡しそびれたようです。

そんなどうでもいい話はともかく、さすがに、この歳になるとバレンタインデーに心が波立つこともなくなりました。しかし、我が息子、幼稚園年中さんのトンちゃんは、早くも過酷な現実にさらされているようです。

戦前の彼の“票読み”では、今年のゲット数は2個。もちろん、家族票抜きの本命チョコです。
しかし、いつの世も、男の甘美な妄想など土足で踏みにじるのがバレンタインの女神の常。彼が“鉄板”と踏んでいた一人が発熱で幼稚園をお休みしてしまったのです。

しかし、どうにか1個は確保。
「それで十分ではないか、我が息子よ……」との慰めも空しく、クラストップの男の子はなんと9個ゲットとトンちゃん惨敗。
9個ったらクラスの女子の約半数ですよ!
しかも、トンちゃんにチョコをくれた彼女は、9個の奴にもチョコをあげていたと判明……。

大丈夫だよトンちゃん! そんな男はどうせろくなもんになりゃしないって。(根拠なし)
労せず幸せを得る奴は父も大嫌いだよ!(意味不明)

後日、2才上の姉と口げんかをしたトンちゃん。
「トンちゃんは、そんなにいじわるだからチョコレート1個しかもらえないんだよ!」との姉のきつい一言に、普段は饒舌なお口が完全に沈黙。
トンちゃんあえなく轟沈……。
娘よ、それは男のデリケートな部分だってば!

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今日の昼食は、編集部揃って二駅電車に乗って、エビフライが美味しいという某店へ。
長蛇の列に並んだ甲斐あって、その美味いこと!
屹立するエビフライを山に見立てて写してみました。
お粗末!



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by fukei-kaoru | 2008-02-22 14:24 | プライベート

知識の宝庫?

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私がこの仕事に就いたとき、写真に関してまったくの素人だったということは、このブログでも何度か書いていると思います。
写真を撮るということについては、今も素人と言ってもいいでしょう。
読者の皆さんに直接お会いすると、私のことを写真家と勘違いしている方がたまにいるのですが、とんでもない!
私はあくまでも編集者であり、その立場でクリエーターとしての自負は持っています。
私は、写真を“見る”“見せる(魅せる)”プロでありたいと思っているのです。

しかし、それにはまだまだ知識も研究も足りていないというのが現状です。風景写真を知るほどに、この分野の面白さに引かれていきますが、同時に、広大な未知の領域が残されていることが見えてくるのです。
逆に言えば、編集者として一番危険なのは、「自分は写真がわかっている」という思いこみです。多くの場合、それは好みに過ぎず、私もいまだに好き嫌いで写真を語って、後で痛い目に合うことがあります。
そういうことがないように、できるだけ客観的かつ普遍的な目で風景写真を見ることができるようになりたいと思っているのです。

私が何をテーマに勉強をしているかということを明かすことはできませんが、何か特別のことをしているわけではありません。
『風景写真』の編集部に居れば、嫌でも風景写真に関する知識や情報は入ってきますし、多くの写真を目にします。
それに加えて、写真集を見ることくらいでしょうか。
そういう意味では、雑然としたこの編集部も宝の部屋かもしれませんね。


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by fukei-kaoru | 2008-02-21 12:50 | 仕事

お勉強タイム

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忙中閑あり。
日曜日、ちょっと時間ができたので、自宅から歩いて15分ほどの距離にある美術館へ。
ここには無料で美術書を読むことができるスペースがあります。
実は、最近、風景写真に関係する、あるテーマについて調べているのですが、忙しくてなかなかはかどりません。
しかし、今日は一つだけですが新しい知識を得ることができました。


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by fukei-kaoru | 2008-02-17 23:23 | プライベート

熱い仲間たち

金曜日に名古屋から東京に戻りましたが、ほぼ一週間も編集部を留守にしていたものですから仕事が山積です。

前にもお知らせしていますが、100人展[名古屋]は明日、日曜日も開館しています。
詳しくはお知らせブログをご覧ください。

ところで、今回の出張では、何人かのプロ、アマの写真作家とじっくりとお話をする機会がありました。

皆さんはもしかすると『風景写真』誌上で活躍されているような写真作家は、写真活動を続ける環境に恵まれているという印象を持っているかもしれません。
例えば、経済的に余裕があるとか、時間が自由に使えるとか……。
もちろん、人によって多少の環境の違いはあると思いますが、それは作家活動の成果を決める要因としては、ごく小さなものであると思います。

今回、お会いした写真作家の皆さんは、プロ、アマの別なく風景写真に対するまっすぐで強い意欲を持っていて、真摯に取り組んでいる人ばかりでした。
様々な制約がある中で、わずかな時間を見つけては撮影に出て、作品を作る。強いモチベーションを保ち続け、本来なら仕事や主婦業の疲れを癒す休息に当てる時間を惜しまず撮影に注ぎ込む。そうした努力を重ねる中で評価を得られる作品を残しているのです。
その姿勢には本当に頭が下がります。

そんな皆さんの気持ちを受け止めるために、編集者としてできることは何か、どうあるべきか。あらためて想いを強くするとともに、様々に想いを巡らせた一週間の出張でした。


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by fukei-kaoru | 2008-02-16 23:00 | 仕事

100人展[名古屋]明日開幕!

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「美しい風景写真100人展」の名古屋展が、いよいよ明日から開幕します。
今日はその飾り付けの立ち合いで名古屋の富士フイルムフォトサロンにお邪魔しています。

ところで100人展[名古屋]という見出しに「あれっ?」と思った人もいるのでは?
そうなんです。名古屋展は当初[選抜展]として開催を予定していたのですが、100点すべてを展示することになったのです!
パチパチパチパチッ!

さらにもう一つ、うれしいお知らせが。
通常、名古屋の富士フイルムフォトサロンは日曜が休館日なのですが、今回、ご厚意で特別に日曜も開館していただけることになりました。
東京展を見逃した方、また、「あの感動をもう一度」という方も、ぜひともご来場ください!。


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by fukei-kaoru | 2008-02-14 15:53 | 仕事

憧れの空間

3-4月号もまだ発売されていないというのに、編集部は既に5-6月号の編集作業に取り掛かっています。
まぁ、当たり前と言えば当たり前のことですが……。

そういうわけで、私は今日、5-6月号のある記事の打ち合わせで、関西地方の某所に来ています。
京都駅からローカル線に乗り換えて20分ほどのとある駅。
そこからタクシーで10分ほど走ると市街地を抜け、視界に棚田が広がります。
その棚田を見下ろすように、ポツンとたたずむ木造のシンプルで美しい建物が、今日打ち合わせをする写真作家のアトリエです。

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中に入れていただくと、木の質感が心地よい室内は、写真の暖炉で暖められています。
大きな窓には、棚田の風景が広がり、まるで窓自体が風景写真のよう。
打ち合わせをしていると、その風景の中を一匹のイタチが何事もなく横切っていきました。

風景と調和した、その空間のあまりの心地よさに仕事で来たこと忘れるほどリラックスして、つい長居してしまいました。
こんな贅沢な仕事場、憧れます。

アトリエの主(あるじ)は誰かですって? それはもう少し黙っておきましょう。
だってまだ3-4月号も出ていないのですから。


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by fukei-kaoru | 2008-02-12 20:41 | 仕事

夜の雪

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この冬の東京は、よく雪が降ります。
自宅のベランダから撮った、昨夜の雪の様子です。


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by fukei-kaoru | 2008-02-10 09:33 | プライベート


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