「営業的にマズくな〜い?」

デジタルカメラがフィルムに圧倒的に優位性を持つメリットとして、コスト面や効率性を挙げる人は多いと思いますが、最近、プロやハイアマチュアの間からは、「デジタルって、結構お金がかかる」「現像、データ処理に忙殺されている」という声も漏れ聞こえてきます。
はっきり言って、「安い、早い」は、少なくともプロの間では、デジタルの明確な長所として、認識されなくなりつつあります。

じゃあ、それって短所なの?というと、そうではないと思う。
もちろん、コストは安いにこしたことはありませんが、好きなこと、求める表現のために、お金を使うことは、写真道の楽しみのうちという面もありますよね。
現像やデータ処理の手間にしても、本来、表現を追求するのに「早い、便利、大量処理」という価値観は相容れないものです。
良いものを作っていこうとすれば、最終的には一つ一つの作品とじっくり時間をかけて向き合わなくてはいけないことは、どんなにソフトがよくなっても変わらないはずです。

結局、撮影したカメラがフィルムか、デジタルかなんて、作品の質、内容に直接かかわる問題ではないのだと思います。
と言うと誤解されるかもしれませんが、要するに、どちらを選ぼうとも、道具を理解し、使いこなすことは前提であり、最低条件であるわけです。
デジタルでしかできない表現もあるし、フィルムならではの味わいやメリットもあります。
だから、それぞれの長所、短所を並べて、どちらが優れているかを論じるなんて、ま〜〜〜〜〜ったく、意味のないことだと思うのです。

『風景写真』の口絵には、フィルムの作品も載れば、デジタルの作品も載ります。
率直な気持ちを言わせていただくなら、作品がよければ、どっちであろうが、まったく気にしていません。
それはともかく、読者の皆様の中には「○○○○(フィルム or デジタル)ばっかり載せてて、営業的にまずくな〜い?」的なニュアンスのご意見をくださる方もいるのですが、さすがにこればかりは大きなお世話です。
載っている作品が良い悪いは、もちろん、自由に論じていただいて構いませんが、デジタルあるいはフィルム“だからダメ”なんてナンセンスですし、ましてや弊社の営業がどうのなんて……ご心配いただいて恐縮です。いやはや……。
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by fukei-kaoru | 2009-02-10 12:01 | 仕事


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