風景写真を解放せよ!?

“おばさま@北海道・大沼公園”さんのコメントがツボにはまりすぎです。
私も同じような経験を何度もしていますが、そういうオジサンが鬱陶しくて、写真を撮りに出かけるのが嫌になる人もいるので笑い事ではありません。ホント、オジサンって迷惑ですよね。

ここでいうオジサンとは、必ずしも中高年の男性、という意味ではありません。オジサン的な感性の持ち主って、男性にも女性にも、若者にもいますよね。反対にオバサン的な男性もいます。
写真に限らず、世の中でいったいどれくらいの人がオジサンのために無駄なエネルギーを費やしていることか。
厚生労働省の試算によると、オジサンに起因する社会的なエネルギーの損失は、GDPにして年間1兆円にもなるそうです。
もちろんウソです。

オジサンは、自分の成功体験や苦労話、蘊蓄、ときには主義主張などを語るのが大好きで、いつも、“語れる機会”をうかがっています。しかも、(よく言えば)世話好きなので、“困っている人”を見ると放ってはおけません。ここぞとばかりに、“正しいこと”を教えてくれようとすることは、皆さんも社会生活の中で経験されているのではないでしょうか。

また、オジサンは、物事を単純化して理解しようとします。というより、単純にしか理解できないので、なんとなく真理をついてるっぽいワンフレーズでものごとを決めつけようとします。
「デジタルの写真は記録であって作品ではない」なんて、その典型と言っていいでしょう。
他には、「男は酒くらい飲めないと、仕事ができない」とか、ちょっと疲れた表情の女性を見ると、すぐに「○○ちゃんは、夜遊びのし過ぎ」と言ってしまうのも、よくあるオジサン的な決めつけですね。

要するに、“おばさま”さんが経験した不快な出来事は、写真がどうとか、デジタルがどうとかいう問題ではなく、世にはびこるオジサンの問題なのだと思います。
ある意味、『風景写真』という雑誌の真の目的は、風景写真をオジサンから解放することにあると言ってもいいでしょう。(えっ!そうだったの?)
しかし、帝国軍……じゃなくてオジサンたちの勢力は、皆さんが考えている以上に強大で、「もしかして、アマチュア写真界では“オジサン”の方がマジョリティー?」と思えるほどです。
でも、実際には、たぶん声が大きくて、目立つだけなのでしょう。

もしも、風景写真を楽しむことを通じて、物事はオジサンが思うように常に答えは一つではないとか、人は誰しも同じではなく、出合の瞬間に受ける感動は人それぞれだということ、あるいは創作は自由の上に立っていることなどを理解するオジサンが少しでも増えたら、世の中もっと素敵になると思いませんか。
“風景写真をオジサンから解放する”は、あながち冗談でもなかったりして。

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by fukei-kaoru | 2008-09-11 11:21 | 風景写真


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