風景写真の組み方

日本全国、梅雨明けしましたね。
今日は、久しぶりに自転車に跨って編集部に向かったら、あまりの暑さでヘロヘロ。
あと、10分で編集部、というところで耐えきれず、涼と水分をとるために食堂に入ってしまいました……。
意味ナイじゃん!
まぁ、思い掛けず、とっても美味しかったのは収穫でしたが。

編集部では、例年、梅雨明け前後は前田真三賞で慌ただしい時期です。
6月末が締めきりで、8月20日発売の『風景写真』に結果(概要)が発表されるのですから、何が行われているかは推して測るべし、ですね。

さて、その前田真三賞ですが、皆さんご存知のように、30点一組の組写真が応募の条件です。
しかし、これまでの応募作を見ていると、多くの応募者が、この30点という枚数に苦心し、攻め倦ねているように思います。
そこで、本を読んで調べようにも、誰かに聞いて教わろうにも、中、長編はおろか、数点の作品を組むことでさえ、その指針を得ることは簡単なことではありません。
少なくとも、私が感じるところでは、風景写真を組むことについて、正しい知識や助言を得る機会はそれほど多くはないと思います。

一つ参考になる本を挙げるなら、名取洋之助「写真の読みかた」 には、組写真についての基本的な考え方が述べられた名著です。
1963年発行のかなり古い本ですが、書かれている内容は今読んでも新鮮で、ハッとさせられるフレーズも多く出てきます。
ただし、この本に書かれているのは、タイトル通り「写真を読む」という視点からの組写真であって、具体的な組み方にまで言及されているわけではありません。
また、風景写真について言えば、この本には書かれていない考え方による組み方もあると思いますが、組写真を考えるなら、読んでおいて損はない本です。

おそらく、『風景写真』読者の皆さんには、「いずれは前田真三賞に応募したい」とか、「いつかは写真集や写真展で自分の作品をまとめたい」と考えている人も多いと思います。
そのような目標を持っているのに、「“写真の組み方”なんて、その時が近づいてきたら考えたらいい」と思っていませんか?
しかし、本来、写真を組んで見せることは、写真を始めるのと同時に意識しておいても決して早過ぎることはないのです。

例えば、一日撮影に出かけた印象を4コマまんが風に4点組にまとめてみる、などということを時々意識してやってみるだけでも、写真を組むことについての意識がかなり変わってくると思います。
しかし、実際にやってみると、かなり多くの人が、今までと撮影地での動き方を変えたり、これまで撮らなかったようなシーンにもレンズを向けていかないと、たった4枚でさえ、構成するのが難しいということに気が付くと思います。
たった1日の印象をまとめるだけでも、撮り足りないものがあるのに、これが1シーズン、1年になると……。
もちろん、風景写真の組み方は、作風やテーマによって考え方は様々ですから、この例がすべてではありませんが、風景写真を組んで見せる場合の、基本的な手段の一つではあります。

実は、このような内容を誌面に載せても、それほど読者の皆さんの興味をそそらないようなのですが、直接お話をすると関心を持つ方が多いようです。
というわけで、7月25日(金)名古屋で行われる「風景写真トーク・ライブ in 名古屋」では、「写真を組むこと」についても、テーマの一つとしてお話ししたいと思っています。

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e0041948_9285856.jpg風景写真の原点にして極み
『[上撰]前田真三集・完全版』


《7月11日発売》
ブティックムック No.740
縦220×縦298ミリ・ソフトカバー・240ページ
価格:2980円(税込)
お問い合せ:風景写真出版(TEL:03-3815-3605)
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by fukei-kaoru | 2008-07-20 22:28 | 風景写真


『風景写真』11-12月号発売中です


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