前田真三・前田 晃写真展

明日から、六本木の富士フイルムフォトサロンで、前田真三写真展「絵模様」と、前田 晃写真展「見つめる木」が同時に開催されます。

e0041948_013656.jpg前田真三さんの「絵模様」は、印刷直前まで行きながら、ちょっとしたタイミングのずれから出版の機会を逸した“幻の写真集”を元に構成された写真展です。
従って、ほとんどの作品は、写真集の頓挫と共にお蔵入りしていた未発表(写真集・写真展において)作品であり、つまり、「絵模様」は、没後10年目の新作写真展と言えるものなのです。
亡くなって10年ですよ!
それで、未発表作品による写真展ができるというだけでもすごいのに、展示内容も、現代の風景写真の水準に照らして、十分優れたものです。
これほど見応えのある写真展は、そう多くないと言っても過言ではありません。

【会場には、“幻の写真集”「絵模様」の見本が、
アクリルケースに入れて
展示されていました】



一方、前田 晃さんの「見つめる木」は、本誌連載「一本の木」で紹介されているミズナラの木をモチーフとした写真展です。
同じ一本の木を撮りながら、季節感、光線状態、フレーミングに工夫を凝らし、一枚として似た印象の作品がありません。
それにより、一本の木のまわりで季節が巡り、木を主人公とした物語が展開していくのです。
写真集のタイトルが「木を見つめて」ではなく、「見つめる木」と、木の視点に立っている理由も、物語を意識してのものではないでしょうか。

e0041948_03243.jpg


前田真三さんは、自身の撮影スタイルについて「風景を待って撮ることはしない。出合ったその時が最高の瞬間だと思っています」と語っています。これは、決して理想を述べたものではありません。それどころか、その姿勢を前田真三さんは“習慣”とさえ言っています。
風景を待つことなく、一つ一つの出合を大切にシャッターを切ってきたからこそ、膨大な量の作品が残り、没後10年を経て、新作による写真展が可能になったのです。

また、「絵模様」「見つめる木」は、それぞれプリント、額装の仕上げ方が異なっています。銀塩プリントの極致とも言えるプリント、額装の美しさも、これらの写真展の見どころです。
ぜひ、皆さんにご覧いただきたい写真展です。

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e0041948_9285856.jpg風景写真の原点にして極み
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by fukei-kaoru | 2008-07-10 23:58 | 人・写真家


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