風景を考える

先日、取材で東北地方のある沼を訪れました。
比較的大きな沼の周辺は葦原に囲まれ、水面には水鳥が遊ぶ、まさに日本の湖沼の原風景。このような風景は、今では貴重なものになりつつあり、目も心も癒される感じがします。
ところが、その風景の中から、とっても違和感を感じる、あるものが視界に入ってくるのです。
オランダ風車。
葦原広がる沼の畔になぜかオランダ風車が回っているのです。

いわゆる“お役所”のやることを、何でもかんでも批判するつもりはないのですが、こういうことって結構よく見聞きします。
例えば、豊かな自然や、里の風景が広がる地域に、奇抜な現代彫刻を並べてみたり、ビジターセンターとか、自然なんとかセンターと称して、これまた周辺の風景にマッチしないデザインの建物を作ってみたり……。
しかも、そういう施設って、大抵いつもがらがらだったりして。

何かを造る、建てるということを一切否定するものではありませんが、もう少し“風景”というものを大切にしてほしい気がします。
まだレアケースではあるのですが、地域の開発や自然、環境の保全に、自然・風景写真作家の意見を取り入れている例があります。
優れた風景写真作家は、単に景観としての美しさだけではなく、歴史や風土、自然環境などから、その風景の持つ意味を探ろうとしています。彼らの視点や見識は、これからの日本の風景を遺し、あるいは創ることに、もっともっと取り入れられて然るべきと思っているのですが……。
ん? このブログで語るには、ちょっと話が大きすぎるかな?
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by fukei-kaoru | 2008-03-16 20:05 | 仕事


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