Yさんからの手紙:「模倣の行く末」その後

「模倣の行く末」を読んだというある方=Yさんから、メールをいただきました。
Yさんとは多少面識があったため、「模倣の行く末」がもしかすると自分のことを書いたものではないか、と疑ったそうなのです。
その文面からは、ショックを受けながらも、前向きに受け止めようとする気持ちが溢れていました。
もちろん、あの記事は誰か特定の人をターゲットにしたものではないので、誤解であることと、補足説明を書いて返信しました。

今日、そのYさんから、次のようなお手紙をいただきました。

******

(前略)

22日に、今年初の、そして久しぶりの撮影に出てまいりました。「模倣の行く末」を読んでから初ということになります。場所は富士撮影のポイント、箱根大観山です。
夜明は他に来ていた人と一緒に紅富士を撮りました。その時が終わるとみんな帰ってしまうのですが、私は一人残ってうろうろしてみました。今までは、その場所からみんなと同じ方向にレンズを向けているだけでしたが、少し歩くだけで、あるわあるわ! 初めて目にする美しい光景が!

「模倣の行く末」のメッセージが何度頭をよぎったことでしょう。それが活かせているかどうかは別にして(笑)。
結局、お昼の12時を回って、一人も他に人がいなくなっても(抜けの悪い曇天でしたが)撮影を続けていました。
撮ることが「こんなにも!」というくらい楽しかったです。

あの記事のおかげで、今までとは違う何か小さな、いや、大きな一歩を踏み出せたような気がしています。
本当にありがとうございました。

******

お礼を言いたいのは私のほうです。
私の些細な問いかけに、こんなにも熱く応えてくれるなんて!

好きなポイント、好きな風景を撮り続けることは、決して否定しません。
それはそれで素晴らしいことだと思いますが、目を向ければ、他にも美しい風景、美しい瞬間が、世界には溢れています。

Yさんが感じた変化は劇的ですが、難しいことは何もしていません。
見よう、発見しようとする気持ちの在り方、そして、普段よりも長く撮影ポイントにとどまろうという、ちょっとした行動。
たぶん、それだけなのです。Yさんの世界が変わった理由は。

私は写真作家ではなく編集者ですが、多くの写真作家に接し、話しを聞き、撮影の様子を見てきて、すべては心の有り様なのだと、つくづく思います。
そのことに気が付かない人が多い現状は、なんともったいなく、ある意味、日本の風景が抱える不幸だと思うのです。




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by fukei-kaoru | 2008-01-24 21:56 | 仕事


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