どこまでが風景写真?

「風景写真というジャンルの範囲を明確にしてください」
「どこまでが風景写真と認められるのですか」

こんなことを言われることがよくあります。
正直に言えば、私も以前は「風景写真の専門誌として“風景写真とはなにか”を明確にしなければ」と気負った時期もありました。
しかし、今思えば厚顔無恥も甚だしい。
だって、プロ、アマに関係なく、少なくとも表現として風景を撮っている人に対して、表現範囲に枠を設けるなんて、余計なお世話にもほどがありますよね。

フォトコンテストはコンテストのルールやテーマ設定の中で競うものなので少し話が違いますが、
ここで言っているのは、いわゆる“人工物”や“都市風景”はダメだとか、“人物”が入るのはどこまでOKなのか、といったことをイメージしています。
また、デジタルによるフォトレタッチも同じことだと思います。
結局、自分の表現の範囲を決めるのは、雑誌でも、なにかの団体でも、偉い先生でもなく、写真家本人にほかなりません。
それでもし、風景写真の主流がガリガリにフォトレタッチを施した、実在する風景の姿を留めない写真になっていくのであれば、それはそれで仕方ありません。
ただ、私個人はそうなるとは思っていませんが。

本来クリエーターであり、アーティストである写真家が、
「自分が撮っている写真が風景写真というカテゴリーからはみ出していないだろうか?」ということを気にするなんておかしな話です。
逆に自分が「風景写真家である」という意識を持っているのであれば、
「誰がなんと言おうと自分が撮っているものは風景写真である」と言ったっていいわけです。
だって、それを決めるのは誰でもなく写真家自身なのですから。
ようするに枠にとらわれないところに明日の風景写真があるのだと思います。

というわけで(?)、『風景写真』2011年11-12月号の巻頭特集「光の魔法」は、これまでの“風景写真的”枠を越えるものとして企画してみたつもりです。
皆さんがどんな感想をもたれるか、ちょっとドキドキです。
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by fukei-kaoru | 2011-10-20 11:41 | 風景写真


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