風景写真のフェラーリ!?

次号、7-8月号用の取材で、ペンタックスを訪ねました。
取材目的はPENTAX 645 Digital についてお話しをうかがうこと。
詳しい内容は次号をお待ちいただくとして、お話しの中でちょっと気を引かれる言葉がありました。

「この部分はフェラーリのテールランプのイメージなんですよ」

この部分と言うのは、ファインダーの左右に並ぶダイヤルのこと。
右はフォーカスエリア、左はフォーカスモードを設定するためのものですが、言われてみれば、フェラーリF450やエンツォフェラーリのテールランプのように見えなくもありません。
*写真は試作機で、デザインは変更される場合があります。
すぐに「冗談ですよ」と打ち消されてしまったので、真意のほどは定かではありませんが、この一言が私には単に外見のイメージではなく、カメラの性格を語っているように聞こえたのです。

最近のフェラーリは、ハイテクを駆使して誰にでも扱いやすく仕上げられているようですが、その本質はスーパースポーツカーあり、真の意味で乗りこなすには乗り手の技量を必要とします。
まあ、乗ったことがないので、あくまでも想像なんですけどね。

PENTAX 645 Digital (試作機)に搭載されているフルサイズを超える44×33ミリ・3160万画素というイメージセンサーは、プロユースの数百万円もするデジタルバックと同等の性能を持っています。
車に例えると、数千万円もするスーパースポーツカー、あるいはF1マシンのエンジンを搭載しているようなもの、と言っても過言ではありません。
従って、高いスキルを持つ撮り手が、その能力を存分に引き出したときには、おそらく圧倒的な高品位、高精細な画像を得られるはずです。(現時点では、想像、あるいは期待ですが)
反面、超高精細な描画を可能とするイメージセンサーは、その分、わずかなブレやピントのズレもはっきりと写し出してしまうことでしょう。

とは言え、それは本誌の見開きに掲載したり、全紙、全倍といった大伸ばしにプリントしたときの話。
PENTAX 645 Digital の操作系は、基本的にはK20Dなどと同様で、操作自体は、普通のデジタル一眼レフカメラと比べて特に難しいものではありません。もちろん、フルオートで撮影することだって可能です。
その意味でも、PENTAX 645 Digital は、間口は広く、扱う者の力量によって底知れぬ実力を発揮する、モダンなフェラーリのようなカメラとなる可能性を持っていると思うのです。

特筆すべきは、PENTAX 645 Digital が風景写真撮影に使われることを強く意識して開発されているということです。
“フィールドカメラ”を謳い、風景写真のプロ・アマに広く愛された名機PENTAX 645(フィルム)の正統後継機なのですから、それも当然でしょう。

PENTAX 645 Digital の発売は来年、価格は100万円を切る、と現時点では発表されています。
最終的にいくらになるかはともかく、決して安いカメラでないことは確かです。
しかし、ハッセルブラッドやリンホフのように、風景写真家として持っていたい、使いこなしたい、という意欲をかき立てられる特別なカメラの一つになる、そんな期待感を抱かせるに十分な可能性を秘めていると感じました。
果たして本誌読者の皆さんが、再び走り始めたこの“跳ね馬”の挑戦をどう受け止めるのか、興味深いところではあります。





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2008 美しい風景写真100人展《福岡展》
【会期】
5月8日(金)〜5月21日(木)
9:00~17:30(土曜日15:00、最終日は14:00まで)

【会場】
富士フイルムフォトサロン福岡
TEL 092-510-4803
アクセス:
福岡市博多区住吉3-1-1 富士フイルムビル1F
JR「博多駅」より歩約


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by fukei-kaoru | 2009-05-01 17:15 | 風景写真


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